院長からのメッセージ

~「総合診療」「予防医学」「在宅医療」~
 
 浜坂病院長を拝命してから早いもので3年が経ちました。
 この間、特に2020年からは、新型コロナウイルスが世界中を震撼させ、急激な環境の変化と同時に私たち人間の無力さを痛感させられた一年でもありました。新型コロナウイルスに罹患された皆さまと、感染拡大により生活に影響を受けられている地域の皆さまに、 心よりお見舞いを申し上げます。
 新型コロナウイルスの感染拡大は収束の兆しが未だに見えないなかではありますが、そんな今だからこそ、地域住民の健康を守るといった強い信念を持ちスタッフ一丸となって懸命に頑張っていく決意を新たにしているところです。
 さて、公立浜坂病院の歴史を振り返ってみますと、昭和33年公立豊岡病院組合浜坂分院として内科・外科・産婦人科でスタートいたしました。昭和48年には公立浜坂病院として独立し、病床数75床の町立病院として発展、そして、昭和57年に現在の位置に110床の病院を新築し、内科・外科・整形外科・産婦人科・耳鼻咽喉科・眼科の診療科を整備し、地域住民の健康を守ってまいりました。さらに、平成10年には老人保健施設の開所に併せて訪問看護ステーションの開設、その後はまさか居宅介護支援事業所の開設もいたしました。
 しかし、平成16年の臨床研修制度により大学病院から派遣されていた医師の多くが引きあげられ、地域医療が守れなくなり大変な状況が続いていました。その後も医師確保がままならず、平成26年には110床だった病床を55床へと縮小を余儀なくされました。
 このような変遷の中ではありますが、現在の新温泉町の高齢化率は、全国・兵庫県・但馬の平均を上回る39.5%であり、人口も年々減少しています。これに対応すべく、私がお世話になって1年が過ぎようとした平成30年3月に地域住民の皆さんのご意見も参考にしながら国の施策で新たにできた「地域包括ケア病床」を16床設置し、49床の病院として再スタートを切らせていただきました。このことは、地域の皆さんが安心して浜坂病院をご利用いただくことは勿論ですが、過疎地域における地域包括ケアシステムの一翼を担えればとの願いからでした。
 前院長の五嶋先生が浜坂病院の役割として「総合診療」「予防医学」「在宅医療」の3本柱を掲げられました。まさに当地域にあった医療の展開ではないかと考えているところです。今後もこの方針を継承しながら更に発展していく所存です。
 微力でありますが、町民の皆さんの健康を守るために安心、信頼できる病院、住民目線の医療、そして職員が元気でやりがいのある病院体制作りに邁進してまいりたいと考えているところです。
 今後とも皆さまのご指導、ご理解、ご協力をいただきますようどうかよろしくお願いいたします。
 
2021年4月                                                          公立浜坂病院 院長 (たか)() 一光(かずみつ) 
 

 
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